はじめに

今回は“INKBIRDから取得した温度・湿度データをInfluxDBに記録する”でInfluxDBに取り込んだ温度・湿度データをGrafanaでモニターしてみます。なお、INKBIRDのセンサー値をInfluxDBに保存する部分については“INKBIRDから取得した温度・湿度データをInfluxDBに記録する”で記載していますので、ここでは説明を省きます。

全体構成

システム全体の構成を下記に記載します。

図: システム全体構成

今回は Windows PCのUbuntu20.04 にインストールしたdockerを使い、grafanaとinfluxdbとchronografコンテナを起動します。
Windows PC上のpythonで作成したスクリプトをWindowsのタスクスケジューラから定期的に起動し、INKBIRDのBluetooth温度湿度計からデータを取得し、influxdbにデータを登録します。
grafanaコンテナでinfluxdbに登録されたデータをグラフ表示させます。

influxdb,chronografはdocker公式イメージhttps://hub.docker.com/_/influxdb 、https://hub.docker.com/_/chronograf のv.1.8.10を使用します。
grafanaはGrafana Labsが公開しているgrafana-oss https://hub.docker.com/r/grafana/grafana-oss からv.8.5の最新版であるv.8.5.15 を使用します。なお、Grafana Labsが公開しているドキュメントMigrate from previous Docker containers versions に従い、grafana-ossのuser IDを"104"に指定しています。
各コンテナとも設定した情報がコンテナを削除した際に失われないように、ボリュームを指定しています。

コンテナを起動するためdocker-compose upを実行します。するとgrafana-oss、influxdb、chronografコンテナのログが表示されます。ここでエラーが発生してコンテナが停止してしまう場合は、エラーメッセージを確認し対応します。

$ docker-compose up
<省略>

そして、ブラウザでhttp://localhost:3000/ にアクセスして、grafanaのログイン画面が表示されることを確認します。確認できれば、Ctrl+Cでコンテナを停止した後、docker-compose up -dとして起動しなおします。

$ docker-compose up -d
<省略>

再度ブラウザでhttp://localhost:3000/にアクセスするとログイン画面が表示されるので、ユーザ名admin、パスワードadminでログインします。ログインするとパスワードの変更画面が表示されるので、パスワードを変更します。

左側メニュから[Configure]>[Data sources]を選択します。
データソースの設定
表示されたページの右上にある[Add data source]ボタンを押し、表示されたメニューからInfulxDBを選択します。
InfluxDBの選択
InfluxDBの設定メニューが表示されるので、IfluxDBに設定した情報を入力します。
InfluxDBの設定(1)
InfluxDBの設定(2)
[Save & test]ボタンを押します。“Data source is workind"と表示されることを確認します。表示されない場合、設定内容に間違いがないか確認します。
設定の保存とテスト